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“文学少女”と神に臨む作家下


文学少女シリーズの本編最終章。
卒業編。
遠子先輩の卒業。
卒業だけどこの“卒業”には二つの意味があるような気がした。
本来の意味通り天野遠子の学校卒業っていう意味。
もう一つは、井上心葉の遠子先輩からの甘えん坊の泣き虫からの脱却
つまり卒業っていう意味に俺は解釈した。

上巻でキレキレだった流人が下巻では段々とクールダウンしてきて
最終的にかなり脆弱になる。
心葉よりもヘタレかもしれないっていうぐらいに弱ってしまう。
上巻ではかなりうざかったから自業自得的ではあるけど少しかわいそう。
その原因は、天野結衣が毒を飲ませたと思っていたものが実はそうでなかったという
事実を知ってから完全に精神が壊れる。

櫻井叶子に関しては、かなりの裏切りがあった。
一つは天野遠子が実は叶子の実の娘であったということ。
(天野結衣の子供は流産して遠子が生まれる事はなかった)
櫻井叶子が、天野文陽との間の子であった。
父が違うだけで遠子と流人は、血の繋がった姉弟という事になる。

序盤でこそ流人は琴吹ななせを襲って別れさせようとするけれど
途中から弱りきって殺してくれと自らの死を望む。
そして最終的に精神が不安定になった果に愛からだけど竹田千愛に
刺される事になる。

刺されて救急車で病院に運ばれた櫻井流人の許に天野遠子を連れてくる為に
櫻井家に行った心葉。
遠子と叶子に心葉は、櫻井家と天野家の真実を想像して語る。
最後の最後にやっと主人公らしくなります。
心葉強くなる、すごく一時的だけど。
いつもは心葉の美味しいところだけを持って行ってしまう遠子先輩が今回は、
読み手ではなく登場人物な為邪魔はされない。
叶子の反駁をことごとく切り捨てて糾弾してく様はかなり好きです。
そして叶子の思いを吐露させる、泣き所ですよ。
叶子の思いと結衣の思いと流人の思いとその行動をしると涙が流れてきます。
本当に悲しいすれ違いの物語。
それを心葉が優しい物語へと変容させて読み解く。

事件としては叶子の心を氷を溶かした時点で終了なのですが、そこからは心葉と遠子の物語の
締めです。
心葉は美羽の物語を小説を書いた時にように熱い思いを胸に抱く。
小説が書きたくて書きたくて堪らない、文学少女の物語を残したくて仕方なくなり。
遠子先輩の卒業までの短い時間を小説を書いて過ごす。
そしてその小説を完成させる事が締め。

卒業式当日、ホワイデーの日。
琴吹ななせに岩手から帰った日に、嫉妬と怒りでホワイトデーの日に謝罪と思いの証拠を
琴吹ななせをななせと呼ぶことで示せと言われる。
心葉が小説が書いたことが証拠になっているが。琴吹さんと今までどおりに呼び、琴吹ななせを
降ってしまう。そして心葉は遠子先輩だけの作家になるために遠子先輩のためだけに書いた小説を
遠子先輩に渡す。

色々思うところはある。
ななせがかわいそうだなとか、遠子先輩と結ばれはした(?)けれど北海道に大学へ行ってしまう。
六年という歳月を経て再開して遠子先輩が編集者として帰ってくるのは、六巻時点では、
心葉とななせで麻貴先輩と結婚するのは流人だと思っていた。

けど
心葉の通い妻だと言われていたのは中学生になった舞花の事だったし(妹)
麻貴先輩と結婚したのは蛍の一件で絶望の淵に追い込まれた黒崎保だったり
(これが一番びっくりした)
麻貴先輩のお腹の中には流人との子供を孕んでいたり、それなのに流人と結婚もせず
出産する。

PS:琴吹ななせが好きだ好きだと言い続けながら結果遠子先輩可愛いなとか思っている現在。

文学少女は本当に面白い作品だった。
今まで読んだ小説・漫画・アニメで一番面白かった。
ややダークで暗く、生死を扱っているだけ仕方ないけれど。
一読の価値ありです。
読んだことない人は是非読んでみてね。

外伝も機会があれば感想のっけます。
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Theme: 読書感想 | Genre: 本・雑誌
Category: 野村美月

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