スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

“文学少女”と死にたがりの道化

new_1102308876.jpg

氷菓のアニメを見ていたら何故か突然
読みたくなったのでついでに感想。

物語を食べちゃうぐらい深く愛している文学少女天野遠子。
只々普通に生活をしたい事を望む井上心葉。
ミステリアス学園コメディ。 

1巻は恥の多い生涯を送って来ました。
と言えばわかる方も多いと思いますが太宰治、人間失格を
題材と言うか背景とした作品。

文学少女は各巻にメインストリートに絡む文豪作品があります。
1巻ではそれが“人間失格”。

主人公井上心葉は、かつて世間を騒がせ、人気を博した、
覆面美少女作家、井上ミウ。

あれ本屋に入れば自身の本が積まれていて、
電車に乗れば井上ミウの広告が目に飛び込んでくる。

そして待ちゆく人々は“美少女作家”を萌えの対称のように語る。
美少女で萌えで文学少女

そんな毎日にノイローゼになり過呼吸で倒れ、ペンを折った、井上心葉。
それがちょっと頼りない本作の主人公。

冒頭に突然ポール=ギャリコの名が踊っている。
誰だそれって文学作品に馴染みのない人は思うと思う。
本編にはほとんど関係ない間食的扱いだからそういう作品がある程度の
扱いでいいと思う。
作中で遠子先輩が解説してくれるしね。

この遠子先輩、物語を食べちゃうぐらい愛しているって言ったけど。
本当に物語を食べます。
そしておやつとして心葉が書いた即興三題噺もおやつとして食べます
※ヤギではありません(多分)

突然文芸部に舞い込んできた“ラブレターの代筆”
書くのは当然心葉。

そしてただのラブレターの筈が日々の文通に変わりそれも心葉に
文通させられるハメに。

ラブレターの相手は片岡愁二。
しかし弓道部にも学校にも片岡愁二なんていう人は存在していなかった
遠子先輩の好奇心メーターがONに。

太宰治の人間失格をなぞらえて実話を交えた手紙。
太宰治は話が暗くて苦手だ。

人間失格は「はしがき」「第一の手記」「第二の手記」「第三の手記」「あとがき」から
構成されている。

心葉は突然屋上に連れて行かれ。有りもしない事を糾明される。
かつての咲子の交通事故と愁二の自殺の真実。

遠子先輩の妄想推理。
そしてSからの告白。

太宰よろしく人の心がわからない愁二と。
同じく人の心が理解できない竹田千愛


そして愁二の真相を知った竹田千愛は、愁二そのものを道標にし、
答えを求めた。
答えを知った千愛は屋上へ向かう。

補足:この手の話の感想は。ネタバレを孕むから感想にならないw
ネタバレを割り切ればもっとちゃんと書ける気がするけどw
次はもっとちゃんと書こう。

ほとんど話に絡んではいなかったけど後々主要キャラとなる
琴吹ななせ、芥川に超絶なコネを持つ超お嬢様姫倉麻貴。
1巻においてはそんなに重要でもないキャラたちなのに
伏線を散らすという意味で多いに活躍していたと思う。

そして最後には遠子先輩とSの告白により、伏線回収。
よくできた話で読後感も申し分なし。

有名作な人間失格を題材という事でやや薄らくらい部分もあるけど
それが尚よし。

矛盾という矛盾は見当たらない。
遠子が何故本を食べるのかとか
ピンチに颯爽と現れる遠子先輩とか。
ヒロインというよりもヒーローな感じはするけれどw

とてもおもしろい作品だと思う。
主人公が再び本当の意味でペンを取る事ができる日が楽しみ。
そして主人公の過去と遠子先輩の正体という作品を通した大きな伏線もw
関連記事
スポンサーサイト
Theme: 読書感想 | Genre: 本・雑誌
Category: 野村美月

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。